7月 28

横浜市民としては、この映画は観ておく必要がある!と勝手に言ってみる。

コクリコ坂から

コクリコ坂から 公式サイト_1311138753850

時は東京オリンピックの前年。まだ、戦後の臭いが残る高度成長期を迎えた横浜のとある高校。「コクリコ坂から」は、1963年の横浜を舞台にした青春物語だ。

ちなみに「コクリコ」は「ひなげし」のことね。

僕らの年齢以上の世代には、懐かしい物が多数描かれている。なんとも懐かしい感じを持つだろう。10代とか20代の人には、へぇ〜って感じなんだろうな〜。

さて、その懐かしかったものを少々。

ガリ版(謄写版印刷)

僕が小学校の時には、まだ存在していた。今の若い人には絶対に分からないものだろうな〜。

ロウ原紙という薄紙(ロウが塗ってある半透明の紙)に、鉄筆で文字を書き、謄写版という簡易印刷機で、ローラーとインクを使って刷る印刷技法。

このガリ版を使って「学級通信」や「学校新聞」などを刷って配っていたのだ。

現代は、パソコンのDTPソフトで構成して、プリンターで印刷&コピーで終了だが、昔は、原稿をロウ原紙に書き写すという作業があった。そして、紙一枚一枚をローラーとインクで印刷していく。今から考えれば、とっても大変な作業をしていたのだ。

技術の進化は、人間がする作業工数を劇的に削減しているものの一つですね。

カルチェ・ラタン

パリのソルボンヌ大学を中心とした学生街。昔、ラテン語を使っていた地区で、ラテン語の地区という意味に由来する街だ。

この「カルチェ・ラタン」の名を、高校の文化部の部室の建物の名称として使っている。ん〜、なるほど。

横浜の市電

1972年まで、横浜では街中に市電(路面電車)が走っていた。その様子が映画でも描かれている。1960年代の地図を見ると、市電が市内各所まで運行されていた。今は電車の通っていない「三渓園」地区も路面電車は走っていたようだ。当時の方が便利だったのかも?

現在は地下鉄の路線を除いて、バス路線に変更されている。市電(路面電車)の方が味わいがあって良かったと思うのだか・・・。

1963年(昭和38年)の物価

映画とタイアップしたKDDIと横浜市のキャンペーンの冊子に当時の物価が掲載されていたので転載してみる。

  • 豆腐(一丁):20円
  • 慶應義塾大学文学部1年分の授業料:6万円
  • 大型時刻表:150円
  • 上野動物園入園料:50円(子供10円)
  • もりそば:40円
  • 牛肉(100グラム):67円
  • 白米(10キログラム):870円
  • コーヒー(一杯):60円
  • 都電:15円
  • タクシー(基本料金):80円
  • 理髪料金:280円

だいたいだが、当時から5〜10倍に物価が上がっている感じだ。

しかし、当時も慶応大学の授業料というのは半端なく高額だったようだ。当時のサラリーマンの給料では、どう考えても慶応大学には行かせられないだろう。お坊ちゃま学校ということがよく分かる。ちなみに現在の文学部の授業料は80万円。

映画全体の感想

この映画は、宮崎駿企画・宮崎吾郎監督で作った映画だ。宮崎映画は、どの作品にも共通して、絵の柔らかさと優しい物語がとっても良い。今回の「コクリコ坂から」でも、その良いところは失われていない。

宮崎吾郎監督の思いを公式サイトから抜粋すると

古い歴史ある校内の建物を壊すか保存するかについて生徒たちが討論するシーンの俊(主人公)のセリフ。

「古いものを壊すことは過去の記憶を捨てることと同じじゃない のか!?」

「人が生きて死んでいった記憶をないがしろにするということじゃないのか!?」

「新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来など あるか!!」

と。現代を生きる我々へのアンチテーゼとしての台詞だろう。

少々考えさせられるものがある。今となってはかけがえのなかったモノを捨ててきた我々。そのかけがえのなく大切なものを取り戻すべく、考えていかなければならないのではないかと思わさせるだけの台詞だ。

個人的には、かなり良かった映画だ。年取っている人は、昔を思い出して。若い人は、主人公たちの青春物語を楽しめる映画になっている。

そして、映画を観たあと、横浜を散歩してみるってのも良いかもしれませんよ!!

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6月 30

昔、東急東横線の終着駅が桜木町だったころ、東横線の高架下の落書きは有名だった。

旧東急東横線高架下

今日、その落書きのあった高架下の歩道を通ってみると、なんと落書きが綺麗に消されていた。

いつ、消されたのかは解らないのだが、落書きにしては上手い作品もあったりしたので、もったいない感じもしないもでない。

ここの高架下は、街灯とかないので夜ともなると暗くて女の人が一人では歩けないような雰囲気だったが、これで多少は良くなるかな。

落書きも名物の一つだっただけに、この壁面を利用した何かをして欲しいものだ。

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