『モテたい理由 男の受難・女の業』は、2007年で読んだ本の中でもっとも秀逸な本の一冊になりそうだ。現代の女性達や女性誌を媒体として男と女をメッタ切りにしている点がなんとも言えず面白い。その切れ味ある語りが秀逸である。
第1章 女の目から見た世界
第2章 獰猛な恋愛資本主義
第3章 蔓延するライフスタイル語り
第4章 女子が生きるファンタジー
第5章 ライフスタイルの先祖たち
第6章 男達の受難
第7章 女という水物相場
第8章 戦争とアメリカと私
第1章から第8章まで、女性の視点や女性誌の視点から現代社会を読み解いているのだが、昨今語られている社会が女性的になってきた事を絶妙に表現している一冊である。
この本を読み終えると女性の逞しさに圧倒された感じがしてしまう。世の男性は、この本を読んで現代女性の逞しさ(女性は昔から逞しいのかもしれないが)を頭に入れて行動すべきなのではないかという事が勉強になる。
あと、この本から学んだ事はある意味「極める」とはこう言う事なのだという事だということだろうか。
ただ一つ残念なのが、最後の章の「戦争とアメリカと私」で赤坂真理の戦争論が繰り広げられている点が残念でならない。テーマである「モテ」をこの章がある事によって、最後になし崩しになっており、最後に締まらない感じになっている。この章が「モテ」をテーマとして締めくくられていれば、2007年で一番秀逸な一冊になったであとろうと思うのだ。