6月 24

『ハゲタカ』(真山 仁著)を読んだ。バブル崩壊後の外資系ファンドが日本を再生していく内容なのだが、描かれているバブル崩壊後の日本の金融危機の状況は上手く描かれているのだが、ストーリーに筋としては、金融危機に陥ったとある会社の社長の自殺を機に息子による復讐劇と日本人の心情に訴えてお涙頂戴と終盤の色恋には少々閉口だ。

ここまで金融危機の状況を描いたのなら、主人公をタダの切れ者で描ききった方が本としては面白かったのではないだろうか。
著者が結局、主人公に言わせた

悪いか?金には色も国も、そして民族もない。ただの金だ。それをどう使うかは、使う人間が決める。持っている人間は、期待した利回りがあれば何の文句も言わないだろう。世界中の金を使って、この愚かな国に思い知らせてやるのさ。本当の再生とは何かをな」

がこの本の本筋なはずだ。終盤でそこを外すのは本としての面白みを下げてしまっている気がする。

ハゲタカ〈上〉
ハゲタカ〈上〉 真山 仁

おすすめ平均
stars綿密な取材を踏まえた生々しい描写が魅力
starsバブル崩壊後の日本経済のダイナミズムを描く
starsイケテます!痛快で、興味深しこと多々の話でした
stars劇画として

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ハゲタカ〈下〉
ハゲタカ〈下〉 真山 仁

おすすめ平均
stars綿密な取材に基づいた生々しい描写が魅力
starsエキサイティングな一冊!企業の再建で救いはあるのか?
stars難しいテーマをこれだけ面白く書けるなんて

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2 Responses to “『ハゲタカ』”

  1. もへじ より:

    Hisashiさん、こんばんは。

    日本の戦争映画にもありがちな色恋ってのはたしかに・・・ですね。
    この小説の場合、それはさておき楽しませてくれるという意味ではかなり良いセンいってるかと思っています。実名小説にちかいところも面白いです。

    続編の「バイアウト」(文庫本では「ハゲタカⅡ」)では東鳩製菓やカネボウに続いて富士通・キヤノンなどもモデルになっていて、例の「パンドラの箱」ってのがますますクローズアップされるあたりは楽しめました。

    小説の終わりは「to be continued…」。次はいつ出るんだろうって密かに楽しみにしてます。って待てないので、「マグマ」「虚像の砦」他、数冊を買ってしまった私です。(^^;

  2. Hisashi より:

    もへじさん

    続編「バイアウト」は、時間があったら読んでみたいと思います。

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