3月 17

「搾取される若者たち-バイク便ライダーは見た!」(阿部真大著/講談社)を読んだ。なんとなく、どこぞのサスペンス系のTV番組の「家政婦は見た!」を思い出させるタイトルではあるが、中身は至って真面目だ。

さて、何故この本を読んだのかと言えば、本屋の新書コーナーをふらふら見ていた時に「搾取される若者たち」というタイトルが妙に気になり、本を手にとってみたのだ。パラパラ中を見ていくと、「好き」を仕事にしたバイク便のライダーと同等の扱いでSE(システム・エンジニア)も「好き」を仕事にしてワーカホリックになっていると書いてあるのだ。SEも同じだなと思って、これは他人ごとではなく是非読まねばという事で購入した次第。

もう少し詳しい中身はと言うと、東大で社会学系の博士課程の著者が一年間のバイク便ライダーとして働いた経験を社会学の視点からレポートしている。150ページ程度の本なので1時間もあれば読めてしまうのだが、この1時間の中でいろいろ考えさせられることがある。

そもそも「やりたいこと」を職業にしてみたら?と投げかけたのは「13歳のハローワーク」(村上龍/はまのゆか著 幻冬舎)である事は、「搾取される若者たち-バイク便ライダーは見た!」の冒頭にも書かれている。村上龍氏は、世の中をサバイバルする為には、好きなことを仕事にした方がサバイバルしやすいと言いたかったのだろう。しかし、好きでも「不安定職業」にハマっては駄目だよとこの本は言っている。

結局は大人の視点での子供たちへの刷り込みの一種だと、この「13歳のハローワーク」が出版された時に感じた事と同じ。教育とは常にそんな物である。現在の社会常識を子供たちに植え付けて今の大人が生き易いように子供を洗脳するだけの事だ。個人的に気に入らないのは、現在の大人の社会が変化をしないという前提で、子供の社会性を育んでいる事だ。社会は必ず変化するという事は、歴史を学んできた大人たちは誰でも解っているのに。愚かな事である。

搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!
搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! 阿部 真大

おすすめ平均
stars世の中を眺める一つのきっかけとすることができると思います。
stars論文のネタの派生品
starsいいルポ
stars面白かったです
starsよくできた本です

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