12月 30

梅田望夫氏の本を読むのは、この本で2冊目である。最初に読んだのは「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」だ。この本は、とっても良い本だった。そして、2冊目が「ウェブ人間論」。この本は、作家の平野啓一郎氏と梅田望夫氏との文芸誌「新潮」の対談を本にしたもの。

第一章の「ブログで人は成長できる」の中で

ところが、ブログをやり始めて数ヶ月たった時に、オープンソースのことを書いたんですね。オープンソースで世界的に活躍している日本人というのが実は何人もいるんだけども、そういう人の一人から「この部分は浅い」という内容の批判的はトラックバックをされたんです。最初は驚いたし、反発する気持ちも持った。でもその後、何回かやり取りをしているうちに、会ったこともない彼との信頼関係がネット上で醸成されるのを実感できた。
・・・・
ネットの向こう側にはとんでもない広がりがあるということに心の底から気づいたんです。それからはもの書きを始めた頃のような謙虚さを取り戻して、勉強する量も増えたし、何事においてもじっくりとより深く考えるようになった。

と書いている。まさに、ネットを通して人と人がコミュニケートし成長している。このような経験を出来る事はすばらしい。
では自分はどうなのかというと、このブログは、読者をある程度限定した形で書いている。見ず知らずの人も定期的に読んでくれているかもしれないが、書いている想定としては顔の見える範囲で限定している。定期的にブログを読んでいて下さる方には感謝感謝です。

そして、もうひとつは、書いている内容はなるべく深くならないようにしている事だ。こう書くと深く書く事もできるけど、敢えて深く書かないみたいなイメージだが、深くかける部分もあるが、その領域は狭くて、何かのコメントを書くだけの知識や経験も少ない事も事実。

折角、世界中に向けてコミュニケート出来るメディアのブログなのにもう少し情報発信・交換した方がいいかもと思ったりもする。世界中とは言っても言語の壁があるので、言語でいう日本語圏の中だけではあるが。(偶には英語で書いてみるのもいいかもとも思ったりして・・・。英語勉強しなくちゃ!)そんな意味では、まだまだ成長が足りないし、成長出来るように努力も足りないと反省もしたのだ。

そしてブログの内容については

有益な情報発信、情報交換の場としてのブログ。もう一つは個人のアイデンティティに関わっているような、つまり今日何を食べて誰に会って、何を考えたというような、当人を知っていれば、それは面白いのかもしれないけど、あえて言えば、当人以外にとってはどうでもいいようなことをこつこつ記録していくブログ。

と平野氏のコメントにあるように、まさしく個人のアイデンティティの確立に役立ち、さらに想定範囲が限定されているという指摘のとおりである。しかし、そうでもない側面もあると思う。日々メールを交換するほどでもないが、元気にやっているぜ!なんてのを伝えるツールとしてもブログは使えるのだ。もうすぐお正月だけど、年賀状と暑中見舞いは出している程度の関係性といった場合とか、もしくは、インターネットの特性である距離と時間を超えられる点を考えれば地球の裏側にいる人とも疎遠にならずに久々にあってもコミュニケート出来たり。要するに生存確認(業界用語で言うなら Keep A live だな)が出来る事だ。まあ、そんな使い方もあるのだ。別にすべての人が情報発信・交換を行う為にブログを利用しなくても良い訳で、その人なりの使い方をすれば良いと思う。ブログにもいろいろ多様性があっても良い。この本の中ではブログを書いて成長しなければならないみたいな文脈になっている部分があるけど、多種多様な価値観の中で使われても良いのではないだろうか。

第二章の「匿名社会のサバイバル術」の中では、

「膨大=ゼロ」と考えてみることから出発します。全部オープンになっていると、逆に誰も全部は読まないだと。

このくだりを呼んだ時に、そうか逆説的な発想で物事を考えた方がいい場合もあるという発想を再確認出来たのだ。これは、今の仕事での課題の一つの突破口として使えるかもしれない発想かも。ちょっと真剣に考えてみたいと思わせてくれた。この点だけでも読んだ価値があったかもしれない。
しかし、本文の内容と全く関係ないところはどうなのか???という気がしないでもないが。そんな細かい事は気にしない気にしない。本文では要するに匿名社会でどう生き抜いていくのか?という内容だが、一言で言えば「スルー力(するーりょく)を鍛えるという事みたい。

そして、この本のまとめとしての第四章の「人間はどう進化していくのか」の中で梅田氏は

ブログを書き始めたとき、自分はいったい何が好きなんだろう。
・・・・
ただ、自分が好きなことはこれとこれなんだってある時わかって、そう決め手しまうとい、それ以外のことを遮断する方向に働いてしまうのも事実なんですね。好きなことだけそしている方が心地よいから。しかも同じ関心を持つ人とのつながっていくし。それで好きなことを一生懸命やって、専門とか自分のすきなことの中に閉じこもっていると、オタク化していく。ネットはそういう傾向を増幅するから、ネットの中で自分がやっていることの領域が、ひとつの「島宇宙」化していくわけです。でも、この状況を、自分としては結構いいなと思っているんですよ。肯定していいんじゃないかと。

と。確かに今のネットは、そんな感じでも良いかもしれない。しかし、「島宇宙」化した先には一体何が待ち受けているのか?と疑問を抱いてしまう。今後は「島宇宙」化の方向への動きは止まらないかもしれない。世界全体が画一の方向へ流れる事はないとは思うが、ネットとリアルが相乗的に関係しだした時に、自分のコミュニティ以外には全く興味がなく、自分の属するコミュニティだけで生きてきた人は、どう生きていくのだろうか。そして、その社会はどうなってしまうのだろうか。。。

まあ、そんなこんなでいろいろ考える事がある本だ。

ウェブ人間論
ウェブ人間論 梅田 望夫 平野 啓一郎

おすすめ平均
stars自分なりに考えてみる
stars『ウェブ進化論』の続編として
starsあくまで「人間論」
stars壁を超えられる人は、本をたくさん読んでいる人
starsリアリスト梅田のコメントが冴える一冊

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