3月 11

東日本大震災が発生して一年の時が経った。そして、福島原発の人災からも一年の時が経った。

そして、今このタイミングで映画「100000年後の安全」(DVD)を観てみた。

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世界で最初の最終処分場

2001年5月、フィンランド議会は原子力発電所で発生する高レベル放射性廃棄物の最終処分場をユーラヨキ自治州のオルキルオト島に設置することを決定した。これによりフィンランドは高レベル放射性廃棄物の最終処分場を世界で最初に決定した国となった。

現在の研究での高レベル放射性廃棄物の最終処分方法は、宇宙へ放出(太陽へ打ち込む)、海底へ埋める方法、地下に埋めるする方法などが考えられているが、現実的な方法として地下に埋める「地層処理」が一般的になっている。

2004年からオルキルオト島で世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場、通称「オンカロ(隠された場所という意味)」の建設が始まった。

オンカロは、2020年までに運用を開始(2020年から高レベル放射性廃棄物の貯蔵が始まる)し、2120年ごろまでの100年間にわたり、どんどん高レベル放射性廃棄物を埋め続けるという計画。100年後に施設が満杯になった後は坑道を埋め戻して完全に封鎖するそうだ。

そして西暦102020年(なんか、デーモン閣下の年齢みたい)まで埋めておくそうな。

さて、高レベル放射性廃棄物の一つであるプルトニウムの半減期は2万4000年。 フィンランドでは、 生物にとって安全なレベルまで放射能が低下するには10万年が必要であると言われている。アメリカやフランスでは100万年とも言われてるらしい。

オンカロは、10万年にわたって高レベル放射性廃棄物を貯蔵することになっている。

10万年の長い時間に耐えうる建造物を現代の人間の知識で作ることは出来るのだろうか?というのが最初の疑問だ。

人類が過去に作った建造物で一番長い期間持ちこたえているものは、エジプトのピラミッドだ。しかし、ピラミッドでさえ約5000年という時間。10万年や100万年という時間からすれば、かなり短い時間と思える。

映画の中で、フィンランドが最終処分場をオルキルオト島を選んだのは、この場所が過去18億年において地層が安定しているからだと。

確かに、この場所はユーラシアプレートの真ん中付近にあり今後10万年程度は安定している可能性が高いことは素人でもわかるが、過去18億年安定していたからといって、今後も安定しているという保証はどこにもない。

日本の高レベル放射性廃棄物の現状

場所は変わって、現在の日本の状況はどうか?というと、先日、福島県内に中間貯蔵施設を建設するという話題があったばかり。

日本では「地層処分」するということが決まっていると電気事業連合会の「高レベル放射性廃棄物の処理・処分」に書かれている。要するにフィンランドと同じように地下に埋めるってことみたいだ。

ここで、気になるのがフィンランドはユーラシアプレートの真ん中あたりで地層が安定しているということで、まだ納得も出来なくもないが、日本は、いろんなプレートの端っこにある。

ユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートという4つのプレートの境界にある場所で地震がもっとも多い地域の一つに数えられる。

素人考えでは、そんな場所に「地層処分」なんてして大丈夫なんだろうか?と思う。

しかし!電気事業連合会の「高レベル放射性廃棄物の地層処分」というページの「適切な地層への処分」には以下のような内容が記述されている。

人間とその環境との距離を保つためには、地下資源開発など、人間活動の対象にならない地層で、しかも十分な深さをもち、地殻変動が少ないことなどの条件を満たす地層が必要です。
わが国では、(独)日本原子力研究開発機構が中心となって地層処分の研究が進められてきましたが、その結果、日本には火山や地震、断層活動の影響が少なく、今後10万年にわたって安定していると評価される地層が広く存在することが明らかになっています。

と書かれている。

え〜!本当ですか!?と言いたくなる。10万年にわたって安定している地層が広く存在するなんて信じられない。それは、日本中いたるところに断層があると思っているからだ。10万年もあれば、日本中にある断層のどれがどう動いても不思議ではないと思うのだが・・・。

はてさて、その広く存在する場所は一体どこなんですかね?

調査は実施したとは思うけど、なんらかの理由で場所は書かれていない。そりゃそうだろう。そんなことを書いたら、該当の地域の人は大騒ぎになることは間違いない。
もっと詳しくは、2000年の「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」に基づき設立された実施主体(原子力発電環境整備機構、以下、「原環機構」という)が、最終処分施設の設置可能性を調査する区域の公募を開始し(原環機構、2002)、応募獲得に向けた立地・広報活動及び地層 処分技術の開発を行っているそうである。

原子力発電環境整備機構の最終処分地の公募についての「地層処分施設の設置可能性を調査する区域への応募をご検討のみなさまへ」のページを見ると、処分施設建設地の選定は平成40年前後ごろと書かれている。

フィンランドの例を見るなら、最終処分場の建設には16年の歳月を要することがわかる。

平成40年前後に選定なので建設開始は数年後だろうから、実際にできあがるのは平成60年ごろだ。因みに、あと40数年も現在の天皇陛下は生きていないと思うので年号は変わっていると思うのだが・・・。原子力発電環境整備機構も西暦で書いた方がいいんじゃないの?っていう指摘もしてみたり。

更に、フィンランドには現在4つの原発があり、この原発から出る高レベル放射性廃棄物を埋め尽くすのに現在建設中のオンカロと同等程度の施設を4つ程度建設するという。

日本では54基の原発があり、今ある原発の高レベル放射性廃棄物を処分するだけでもオンカロと同程度の施設を54〜60ぐらい建設する必要がある。各都道府県に1個以上をつくらないとならない計算になる。

なんと!日本の地下には高レベル放射性廃棄物だらけという状況になるのだ!

それだったら、太平洋プレートに埋め込んでそのままマントル対流に乗せて地殻内部で処理してもらった方がいいんじゃないの?とおもってしまう。技術的には難しいかと思うが、太陽に向けて発射するよりも安全かもしれない。

因みに、ウランなどの原発に必要な資源も有限である。ウランを取り尽くしてしまえば原発という発電方法はなくなる。はて、その時間があとどれぐらい続くものなのかは定かではないが、未来永劫原子力発電をする訳ではないが、ウランやプルトニウムを処分しなければならないことには変わりはない。

映画の話

映画の話に戻ると、他にも未来の人間たちのトレジャーハンティングで地下を掘り起こそうとするんじゃないのか、とか、どうやって、ここは危険であることを伝えていくのか?などを指摘している。

なかなか考えさせられるドキュメンタリー映画である。興味のある人は、一度観てみると良いかもしれない。

興味がなくても、観る方がよいとは思うが。。。

原発って、どう考えても問題だらけということを改めて認識した次第です。

参考URL

映画「100000年後の安全」公式サイト

WebD!CE「福島原発は地上のオンカロになるだろう」マドセン監督 インタビュー記事

Weblio「オンカロ

原子力発電環境整備機構

電気事業連合会

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