毎日電車の中で新聞を読んでいる。そんな今日の新聞記事の中で、ナヌナヌと思う記事があった。来年度の国の新規の借金を今年度借りた金額から2兆2000億円減らすという事らしいのだ。因みに、昨年度新規に借りたお金(正確には国債発行額)は、34兆4000億円らしい。
そもそも、この国の借金は現在800兆円(もう少し増えているかも)ぐらいある。800兆円なんて言われると、もう感覚的にさっぱり解らない。
という訳で、もっと身近な金額にしてみればいい。例えば、個人の年収レベルに下げてみると解りやすい。以下、2005年度のだいたいの数字だ。
年間国家予算:80兆円
国債発行額:34兆4000億円
税収:45兆6000億円
これを百万円単位にすると
年収:456万円
新規借入金:344万円
出費:800万円
総借金額:8000万円
となる。はっきり言って破産だ。だいたい、年収が456万円の人が毎年新規に340万円程度の借金をしているのだ。毎年340万円の借金をして800万円の生活をする人なんていない。
そんでもって、たった456万円の年収の人が8000万円の借金をしているのだ。8000万円あれば都内でかなりいい場所にいい家が建つ。
だいたい、年収が450万円程度の人に、毎年340万円を貸してくれる様な親切な金融機関はない。チョー怪しい街金でも貸さない。
普通の家庭の主婦なら、まず、年収の456万円で生活する事を考える。この456万円の中には、8000万円のローンの返済(利子を含む)も含まる訳だ。8000万円を35年ローンを組んでもだいたい年間約300万円は返済する必要があるはずだ。
456万円-300万円=156万円
8000万円の家に住んで、156万円で生活をするって事で、ここから更に税金が引かれて、150万円だとすると月12万円の生活だ。一人暮らしなら生きていけるかも知れないが、子供とかいたら破産だ。
そんな事になるのだが、永田町と霞ヶ関の方々には、どうやら、一般の人の感覚はない様だ。いい加減に目覚めてもらいたいものだ。
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