12月 30
筑紫哲也というジャーナリスト兼ニュースキャスター兼大学教授兼その他もろもろがいた。昨年の秋に亡くなってはや、1年が過ぎた。その筑紫さんの本「若き友人たちへ―筑紫哲也ラスト・メッセージ 」を読んでみた。
現代の若者への筑紫さんからのメッセージという内容なのだが、どう考えても若者ではなく、今の大人たちへのメッセージに思えて仕方ない。
目次を見てみると
第1章 まず憲法について話してみよう
第2章 そもそも日本人とは何者か
第3章 二つの日本人論を読む
第4章 沖縄から日本が見えるか?
第5章 さまざまなメディアを歩いてみよう
第6章 雑誌と新聞をめぐる私的ジャーナリズム論
第7章 国家、この厄介なるもの
第8章 教育こそが国の基本である
第9章 「知の三角形」という考え方
第10章 この国がおかれている現実を見つめる
第11章 そして、この国の行方は…
筑紫さん的なジョークなのか、編集部のジョークなのかは定かではないが、「若き友人たち」という表現ですり替えてはいるが、内容としては、どう考えても今の大人たちへのメッセージである。今の大人たちがダメダメだから、大人たちには見切りをつけて若い人に期待したいという内容でもないのだ。
この本に記載されている内容が、大学院生向けの講義の内容を中心に編集しているので、「若い友人」の対象は大学生や大学院生なのだが、筑紫さんの気持ち的には、きっと、今の大人たちに聞かせたかった気持ちもあったのではないだろうか。
そんな事を思いながら、今の日本を筑紫さんという頭脳を通してわかりやすく解説している良い本である。
| 若き友人たちへ―筑紫哲也ラスト・メッセージ (集英社新書 515B) |
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