5月 22

脳科学と言えば著者のナンシー・C・アンドリアセンらしい。この分野は最近勉強し始めたばかりなので、まだまだ未知なる領域が多いが、前回記事を書いた「思考の解体新書」にも、この「天才の脳科学」(ナンシー・C・アンドリアセン著)が脳科学の分野での名著であると書いてあった。

「天才の脳科学」であるが、確かに名著と言ってふさわしい内容だ。人類が今まで研究してきた脳科学(神経科学)の歴史を紐解き、創造性とはいかなるものかを最先端の理論を踏まえて考察している。

  1. 創造性の本性―工夫に富んだ、人間の脳
  2. 歓楽宮を求めて―創造的な人物と創造の過程の理解
  3. 歓楽宮に到着して―脳はいかにして創造するのか
  4. 天才と狂気―創造性と脳の病
  5. 何が創造的な脳を創造するのか
  6. よりよい脳を作る―創造性と脳の可塑性

そんな中で面白かったのは、ルネッサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナロッティの二人の天才の創造性がどのような環境要因によって生まれているのかを考察している点だ。
その環境要素は

  • 自由、新規、先端にいるという自覚

知的な刺激と自由に満ちた環境は、創造的な脳を作るのに理想的である

  • 創造的な人たちの臨界量

創造的な人々は創造的な人々に取り囲まれることによって、より生産的より独創的になりやすく、そして、創造的な脳を刺激して新しい連絡と新しいアイディアを生む環境をつくる。

  • 自由で公正な競争的な雰囲気

創造的な人々は、個人主義であり、自信に満ちている。競い合うことでもっともよく成長する可能性がある。

  • 指導者とパトロン

創造的な人が独立心に富み個人主義であっても、やはり直接育てる人や支持する人に助けられている。パトロンからの感情のこもった、あるいは理解にもとづく支持は、こうした否定的な力の作業に対抗する重要な育成の源となる

  • 経済的な繁栄

豊かさは財政的な資源をもたらして、たくさんの人々を臨界量に達するほど引き寄せる

  • 環境の重要性

「生まれつきの創造性」はもっていても、支援する環境による育成なしには、それは実現されなかっただろう

という6つにまとめている。
この6つの思慮は、現代のビジネス環境にも当てはまるかもしれない。この環境を用意できれば創造的なものが出来る訳ではないとは思うが、出来る可能性は高いかもしれない点だ。現代でもベンチャーキャピタルやエンジェルの中には、こういった環境要素を踏まえて活動している人もいるのではないだろうか。

最後に著者は、現代の我々がこの脳科学を利用して自分の生活を豊かにする方法や、幼児教育の方法についても記している。これから子供が生まれる人、赤ちゃんを持っている人は是非この本を読んで独創性があって創造力のある人に育てれば、より良い社会が実現できるのではないかと思う次第だ。

天才の脳科学―創造性はいかに創られるか
天才の脳科学―創造性はいかに創られるか 長野 敬 太田 英彦 青土社 2007-05
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